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住まいも、街の元気もシェアする守谷暮らし。学生が輝く“まち”再生プロジェクト

つくばスタイル特派員 みっきぃ Blog 
2019年12月04日

しんと静まり返った教室で、机に向かい鉛筆を走らせる児童たち。すっと手が挙がり、「ここ、ちょっと分からないんです」と算数ドリルを広げた男子児童に歩み寄り、答えの導き方を教えるのは県内外の大学や大学院に在籍する学生たちです。

 

 

守谷市では毎週土曜日、市内の公立小学校全9校の4~6年生を対象にした学習サポート「小学校サタデー学習支援教室」を行っています。この事業は、児童一人ひとりの課題に寄り添い、学習習慣を身に付ける場として5年ほど前からスタート。

 

会場への送迎を条件に、登録すれば誰でも参加可能。30分毎に10分間の休憩を挟み、国語と算数を中心に自習を実施。分からないところがあれば指導員に質問することができ、「集中するくせがついた」「また来年も参加したい」と話すリピーターや卒業時に感謝の手紙をくれる児童も。街に根付いた学びの場で、ベテランの教員経験者たちに混じって2年前から指導員に加わったのが数名の学生たち。

 

 

「分からないところある?」手が止まっている児童にさり気なく声をかけ、問題が解けたときにはハイタッチをする様子も。家庭教師のように、ちょうどいい距離感で子どもたちに接する彼らは、守谷市の空き家を活用したシェアハウスで暮らすシェアメイトの一員です。

 

守谷市では、高齢化が進むエリアの空き家活用と地域活性化を目的に、2016年度からみずき野地区、今年度から北守谷地区にも拡大し空き家を学生限定のシェアハウスとして無償提供しており、現在は12名の大学・大学院生がルームシェアをしています。

 

 

生活に係る費用は自己負担ですが、家賃は市が負担。その代わり、町内会活動や市事業への参加を通じてまちづくりに貢献することが入居条件の一つ。

貢献というワードに少し構えてしまいそうですが、得意なことや興味のあること、今までの経験など、今の自分にできることから始めれば大丈夫。サタデー学習などの学習支援をはじめ、花見や夏祭り、サークル活動への参加、中学校での部活動指導など、皆さん住民との交流を楽しみながら活動に参加しています。

 

「普通の一人暮らしでは、街の人と交流する機会はあまりないと思うので、とても貴重な経験をさせてもらっています」と話すのは、今年度のシェアハウスリーダーで法政大学3年生の髙井さん。2年前からみずき野地区のシェアハウスで暮らしながらつくばエクスプレス(TX)で都内のキャンパスへ通学、休日にサタデー学習やソフトボールクラブに参加しています。

 

 

1980年代から宅地が整備されたみずき野地区は、市内の中でも特に少子高齢化が進むエリア。町内行事に若い人が顔を出すだけで、その場の雰囲気がぱっと明るくなることも。年を重ね、家に引きこもりがちだった住民が、このプロジェクトを機に再び外に出るようになったという報告もあります。

 

「自分たちの存在がきっかけとなって、地域の活動にまた参加しよう、外に出ようと思ってもらえるよう活動していきたい」と髙井さん。「社会経験豊富な人生の先輩たちの話は、すごくおもしろいしこれから社会に出る身としては参考になる。守谷で、もっとたくさんの人と関わっていきたい」と期待を膨らませます。

 

また、同活動の一環として、市内の中学校における部活動の指導補助にも協力。シェアハウスの初期メンバーでもある筑波大学大学院1年の浅野さんは、小中、大学でのバレーボール経験を活かし、去年から守谷市立けやき台中学校女子バレーボール部の指導補助にあたっています。

 

 

部員の人数は、1・2年生あわせて20人。学年によるレベルの差もあり、顧問一人では目が届かない部分も。「経験者である彼が加わってくれたことで、一人ひとり細かいところまで技術的な指導ができるようになりましたね」と顧問の鈴木先生。

 

この日も、練習中盤から2年生は鈴木先生、1年生は浅野さんが指導を担当。レシーブで重心を落とすコツやスパイクの打ち方など、時折笑顔を見せながら分かりやすく伝えていく浅野さん。

 

「はじめは、レシーブもスパイクもままならなかった部員たちがどんどん実力をつけ、試合で初めて1勝したときには自分のことのように嬉しかったです」。生徒と共有した勝利の喜びを糧に、指導補助にも熱が入ります。

 

 

「シェアハウスで暮らした学生たちにとって、守谷が第二のふるさとになってくれたら。この街での経験を一つの糧として、社会に羽ばたいていってほしい。そして将来、住まいを考えるときの選択肢の一つに守谷があったら嬉しいですよね」と市の担当者。

 

シェアハウスに暮らす人の多くは、今まで守谷にあまり縁のなかった学生たち。その住み心地を尋ねてみると、「思っていた以上に都内まで出向きやすい」「静かで暮らしやすい」と住環境の良さを実感している様子の学生が多く、中には「将来的には、守谷に住むのも選択肢の一つ」という嬉しい声も聞こえてきました。

 

人、街、未来。多様な可能性を共有する守谷のシェアハウス、学生の頃に住んでみたかった~!みっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ

 

守谷 学生が輝く“まち”再生プロジェクト

シェアハウスの入居:現在も募集しています。詳細は、市役所HPからご確認ください。

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