恵まれた自然環境や歴史的遺産を活かした、閑静な住宅地として開発が進められている島名地区。TX万博記念公園駅そばにあるカスミをキーテナントにした「ピアシティ万博記念公園」にはドラッグストアや歯科医院、美容院などが軒を連ね、周辺住民の生活を支えています。
そんな島名地区にお住まいのKさんファミリーに伺いました。
「住むなら『住宅街』。新しい街で伸び伸びと子どもたちを育てたい」。つくば市内で土地探しに1年を有したKさん夫妻が選んだのは、当時まだ開発がスタートしたばかりの島名地区でした。
「美しい街並みと知的環境が共存したつくば市に永住したいと学生時代から思っていました」。生まれ育った岩手県から筑波大学に進学した夫のTさんは、修士までの6年間を過ごしたつくば市の環境に惚れ、就職後に千葉県に配属になってからもつくばから居を移さず遠距離通勤をしてきました。
結婚、転職を経て長男誕生後すぐに土地探しを始めて1年、「ようやく巡りあったのが今の場所です。都市計画書をみると私たちが住んでいる家の周辺には大型商業施設は誘致されそうになく、望み通りの住宅地。駅まで徒歩圏で、南道路。ほぼ即決でした」。
開発地を囲むように通るコミュニティ道路にはLED照明や遮熱性塗装が施され、環境に優しい街づくりが進行中です。
2007年秋に住み始めた当初は「戸建てが数件だった」という開発地も、今や賑やかな住宅街。駅前のショッピングセンターができてからは住宅建築に拍車がかかり、現在も続々と新しい家の建築が進んでいる人気エリアとなった島名地区。Kさんの長男Hくんは徒歩15分ほどの市立島名小学校に通い、長女のHちゃんは市内の私立保育園に通っています。「ご近所さんは近隣の研究所に通う方が多いですが、TXで都内に通勤している方も。私も月に数回霞ヶ関に出張しますが、1時間程度で着くのでとても楽です。子持ちの家族が多いので、休日の街区公園は子どもたちの声が響いていますよ」。
学区の島名小学校は1877(明治10)年開校の歴史ある学校。「のんびりとしたアットホームな学校ですが、保護者は教育熱心ですね。我が家のように学習塾に入れていないほうが珍しいかも。オープンスクールといって、年に数回授業を自由に見られる日があるのですが、外部講師を入れたりICT(※コンピュータを使った教育。つくば市では教育用グループウェアを小学2年生から授業に取り入れています)を使ったりと工夫を凝らした授業で子どもたちは楽しく学力を伸ばしているようです。個人面談は年に3回。学校での様子がよく分かるので、親としては安心です。先日は仕事で小学校に行った妻に校長先生が授業見学をすすめたそうで、開かれた学校という印象。休日には息子の友達が家に遊びに来ますが、みんなしっかりとあいさつをする良い子たちですよ」
昨年末には、島名小学校のおやじの会の一員として駅前のイルミネーション点灯式で800食の焼きそばを作って配ったというTさん。地元の人も、新しい住民も一体となって街を盛り上げるイベントに参加したことでより街に愛着がわいたと言います。
「ここは、これから子どもたちが成長していく街。単なるベッドタウンではなく、成長を育む土壌があります。つくばならではの知的環境と豊かな自然環境、そして成長を見守る私達大人が心豊かに暮らせる住宅街。いずれここがふるさとになる子どもたちのためにも、積極的に地域活動に参加していきたいと思っています」。