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自然が育む日本の色を継ぐものづくり「風布-Aizome Foopu-」

つくばスタイル特派員 みっきぃ - 2017年07月07日11:00

こんにちは、みっきぃです♪

先日、つくばで開かれたマルシェへ遊びに行ったときのこと。美しく、凛とした存在感を放つある色から目が離せなくなりました。

 

それは、藍色。

射し込む光に照らされ、清々しく揺れる藍染めされた布。深い海の底にいるような、澄んだ青空を眺めているかのような、自然の色がそこにはありました。

 

 

 

藍色と言えば、サッカー日本代表のユニフォームに採用されており、最近では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムを表現する日本の伝統色として起用されたことでも知られています。

 

そもそも、日本において藍染めが最も盛んに行われていたのは江戸時代。庶民たちの普段着、嫁入り道具やのれんなどを自然物のみを原料に使い藍染めで仕立てていたそう。明治23年に来日したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が「この国日本は神秘なブルーに満ちた国」と、その美しさを賞賛したことなどから藍は日本を代表する色となっていきました。

 

日本で受け継がれてきた藍染めの歴史を紐解いていくうちに知ったのは、伝統的な「ジャパンブルー」がいま変化しつつあるということ。教えてくれたのは、私が藍色に心惹かれるきっかけとなった藍染め作品を作った丹羽花菜子さん。化学薬品等を一切使用しない「天然藍灰汁発酵建て(てんねんあいあくはっこうだて)」という伝統技法を用いた藍染めを行う職人さんの一人。

 

武蔵野美術大学でテキスタイルを学ぶ傍ら伝統工芸にも興味を持ち、都内にある藍染工房「壺草苑」を訪れ天然藍の魅力を知りました。在学時代より約9年間その工房で働いた後、2016年春、結婚を機につくばへ移住。現在は「風布-Aizome Foopu-」という屋号で天然藍を通じたものづくりに取り組んでいます。

 

 

丹羽さんが継承する天然藍灰汁発酵建ては、藍染め黄金期の江戸時代に主流だった方法。タデ科の藍の葉を栽培し発酵させて作る「すくも」に、ふすまや石灰など自然物のみを合わせて染色できる状態にしていきます。

 

現在の日本で、この伝統技術によって藍染めを行う職人はわずか数%にまで減少。コストや労力が大幅にカットできる化学染料を用いた手法が上回っており、さらにはそういったものが本藍とうたわれているのが現状だといいます。かつて、神秘のブルーと称えられたその色がこの国から失われようとしている。

 

今まで、藍染めを目にする機会は何度かあったけれど、これほどまでに印象に残ったのは初めての経験でした。見る人の心をもとらえる魅力が天然藍にはあるのでしょう。

 

自然界から生まれ、人々によって継承されてきた日本の色。その発色と堅牢度は天然藍だからこそ生み出せるものだといいます。

 

藍染めは色落ちするから他の衣類と一緒に洗濯できない。そんな印象を持っている人、多いのではないでしょうか。天然藍灰汁発酵建てで染めたものは色落ちしないどころか、洗う度にその色は深みを増していくそう。さらには、抗菌作用や防虫、紫外線カットの効用があり、身体にも優しいので赤ちゃんの産着としても使用できます。自然の息吹が込められたそれらは、使うほどに心地よく、長く付き合っていける物の良さがあるんですね。

 

 

「藍は生き物。愛おしくてたまらない存在です」柔らかくも揺らぎない真っ直ぐな眼差しで、余すことなく天然藍にまつわる魅力を語ってくれた丹羽さん。昨年より隣の常総市に畑を借りて、藍の栽培から染液の原料となるすくもづくりにも挑戦しています。

 

 

天然藍を生み出すには肥沃な土地と豊かな水を必要とするため、つくばへ移り住んだら行いたいと移住前から思い描いていたそう。長年の経験と技術、天候にも大きく左右されるすくもづくりは、藍染めを特産とする徳島県でさえ継承する職人は少ないのだとか。「すくも」づくりと、「天然藍灰汁発酵建て」。労力をかけてでもそれらを自らの手で行うのにはある思いがありました。

 

「自然が生み出すものだけを使って行う藍染めは、人にも環境にも優しく、使用後の染液は畑に撒けば作物の肥料となって大地に還元できる。循環型の染め物は日本で生まれ継承されてきた独自の文化であり、労を惜しまずに貫いていくべきものだと思っています」

 

 

「風布」として日本古来の藍染め文化を継ぐ道を歩む今、多様なライフスタイルが存在する現代の暮らしに馴染むものづくりに励んでいます。

 

「例えば、1枚の布でティッシュボックスを包めばそれはインテリアになるし、それが弁当箱だったらお弁当包みにもなる。同じ布でも、それを使う人のライフスタイルやアイデア次第で、如何様にも変化するんです。それを手に取る人の暮らしに彩りを添えるような天然藍の布づくりをしていきたい」

 

“風にはためき 空を泳ぐ布のように

自由でおおらかな発想でものづくりに取り組みたい”

 

移ろうつくばの四季にインスピレーションを受けながら、自由に、のびやかに。

爽やかなつくばの風に、ジャパンブルーの布がたおやかに揺れる光景に期待が膨らむみっきぃなのでしたᕕ( ᐛ)ᕗ

 

「風布-Aizome Foopu-」のホームページ


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