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器の魅力―つくば市天久保「manufact jam」―

つくばスタイル特派員 TAKAKO - 2017年06月28日11:00

皆さん、こんにちは。特派員のTAKAKOです。

 

今回私が向かったのは、つくば市天久保にある、器と生活雑貨のお店「manufact jam」。

つくば市を南北に走る東大通りから一本路地を入った場所で、筑波大学の敷地を囲む木々が目に優しい、静かな環境にあります。

 

 

流れるギターのBGMと、開けられたガラス戸から入ってくる涼しい風が心地のいい店内。

カウンター越しに「こんにちは、いらっしゃい」と微笑む女性も、そんな風のように自然体の方でした。

 

店長の古橋真理子さんと、建築士であり、木工作品などを作る作家でもあるご主人の治人さんが4年前にオープンしたこのお店。店名の「manufact jam」には「いろんな手仕事が集まる」という意味があり、お店には治人さんの作品をはじめ、ご夫妻が選んだ数々の器や生活雑貨が並べられています。

 

お店の前の道を歩く大学生に小さく手を振る真理子さんに、「お客さんは器の好きな方が多いんですか」と尋ねると、

「食べることが好きな人が多いですね」との答え。そして、立地上、たまたま通りかかって入ってみたというお客さんは少ないです、とも。

 

ただ、その後も、時折ガラス戸の向こうを歩く人と手を振り合う様子を見ていると、たまたま通りかかって訪れましたという人こそ少ないけれど、一度この店を訪れたことのある人たちにとっては「こんにちは」とあいさつを交わしに行きたくなるような、そんなお店なんだろうなと感じました。

 

龍ケ崎市から来られたというお客さんにお話を伺うと、最初に来店したのはご主人の治人さんが撮っているホームページやインスタグラムの美しい器の写真に惹かれたのがきっかけだったそうです。

「写真はずっと残るから。器や作家さんのイメージが写真を通して拡散することもあるので、写真はとても大事にしています」と真理子さん。その真摯な思いが離れた街に住む人たちにも届いているんですね。

 

 

自分たちが良いと思った生活道具や器を作家さんから預かり、訪れたお客さんに責任を持って引き渡すという、お店の仕事。

選ぶときには、誰々の作品だからといったことで選ぶのではなく、そのものだけをフラットな目で見て選んでいこうと決めているんだそうです。

 

「お客さんには、作家さんの名前で選ぶのではなく、そのものの魅力で手に取ってもらいたい。器にまつわるストーリーを知るのは後でいいと思うんです」という古橋さんの思いがそこにはありました。

考えすぎずに、「なんだかよく分かんないけど、この器が好き」「この器で食べてみたい」なんていうシンプルな気持ちで手に取ってもらえたらと言います。

 

器のこと、作家さんのことに詳しくなくてもいいんですと言ってもらえる雰囲気が、「いつかバイト代を貯めて買いに来たい」という大学生たちにも愛されている理由の一つかもしれません。​

 

 

小さな子どもたちにプラスチックの器で食事を出すと「食べる姿勢」が変わってしまうと言う真理子さん。

 

しっかりとした重みのある陶器の器は、ちゃんと扱わないと割れてしまうということを無意識で感じているけれども、プラスチックで出されたものに対してはそれなりの、雑な扱いになってしまう。子どもだからどうしても粗相はあるけれど、割れるからもう使わない、というのは残念だと言います。

 

つくばには新鮮でおいしい農産物がたくさんあるので、普段使いの器にもそうして目を向けることで、子どもたちがよりおいしく、丁寧に食べることができるようになるかもしれないですよね。

 

 

こちらのろうそくと燭台は、ご主人である古橋治人さんの作品です。

大豆のワックスを溶かして作られたこのろうそくは色味が優しく、ほぼ無臭ですが、あえて言うなら甘い大豆の香りがするとのこと。確かに、ろうそく独特のきつい香りが全くありません。

小さいもので連続40~50時間、大きいもので60~80時間灯り続けるとのこと。お店のカウンターの上にも置かれていて、ゆらゆらと揺れる優しい光が訪れる人の心を癒やしてくれていました。​

 

 

「毎日毎日丁寧に食事を作るなんて忙しくて難しいのが現実。

でも、買ってきたお惣菜でも、手抜きの料理でも、どんなときでも器は必ず受け止めてくれます」と真理子さんは言います。

器がおいしそうに見せてくれる、助けてくれる―。

日々の家事や育児、仕事に勉強と、疲れた心をそっとサポートしてくれる存在としての器の魅力を、「manufact jam」さんは私に教えてくれました。

 

お店は、作家さんとお客さんとの間の「ただの通過点でいいんです」と位置づけながらも、預かったものたちの魅力をどう表現したらいいのか、どうお客さんに伝えていったらいいのか常に悩むという真理子さん。終始自然体で、柔らかな口調でお話して下さいましたが、その思いを聞いて私が感じたものは、作家さんたちと変わらない、表現する人が持つ熱い思いでした。

 

取材からの帰り道、子どもたちが小さかった頃に割ったお茶椀の数ってどれくらいあったかなあと思い浮かべながら、怒られたこともいつかあの子たちの貴重な食事の記憶になるのかしらなんて、思い出し笑いをした特派員TAKAKOでした。

 

manufact jam

つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-D

TEL:029-855-7694

OPEN:12:00-18:00

定休日:火・水曜日

古橋治人インスタグラム


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